ルーターにはビットを取り付けて用いる。このビットだが実に数が多い。

ビットの種類はインチ径とミリ径に大別できる。米国ではふつうインチ径で、それ以外の国ではミリ径である。インチとミリには互換性がない。だから、ミリ径のルータを手に入れたなら、ずっとミリを使わなくてはならない。また、インチ径のルータだったらずっとインチになる。

bits.jpg

僕はインチ径のルータを使っているので(米国製)ずっとインチのままである。なぜ、インチ径のルータを使うかというと幾つか理由があるがまず第一に価格である。インチ径のルーターは価格が安いし、ルーターの種類数も多い。またビットの数も非常に多いということが挙げられる。これが国産になると、せいぜい日立とマキタとリョウビぐらいで、そのルーターの種類も数種類くらいだ。しかも価格が高価だ。また、ビットの数も非常に少ない。

それに比べると、米国製は、PortarCable、DeWalt、BOSCH、MILWAUKEE、FESTOOL(ドイツ)、TRITON (オーストラリア)、HITACHI、MAKITAなど米国製、米国製以外ありとあらゆるメーカーが入り乱れて競い合っている(HITACHIや MAKITAはミリ径ではなくインチ径で、仮に送料を入れて逆輸入しても、我が国で買うより安いのだ)。これは木工人口がアメリカでは我が国に比べて多いということを意味している。我が国は木の文化だというがこれは米国だって同じなのだ、むしろ西部開拓時代を経てなんでも自分で作ってしまおうというDIY の精神が向こうでは根強い。

そういうわけで、インチ径を使っている。次回は再びビットの話をしよう。

(続く)


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Last-modified: 2009-04-28 (火) 14:21:53 (5477d)