Jointer jig †
我が手押し鉋盤(jointer)は幅が6"(152.4mm)で、いささか狭い。これより幅の広いものがあったらどうするのかというと、帯のこ(band saw)で幅が6"に収まるようにリップカットするしかない。せっかくくっついているものをもったいないと思うのが人情である。
そこで登場するのが、平面化治具である。この治具は、13"の自動鉋盤用として作ったものである。
仕掛けは単純である。平らな板が一枚(図中の白)と、二本の高さが同じ棒材(図中の薄茶)があればよい。planを下の図に示した。ただ、この平らな板材は、完全な平面になっている必要があるので、化粧合板としてホームセンターで売っているものを購入した。棒材は松(pine)である。pine材は手押し鉋盤などで高さを成形する。
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plan |
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全体を見た様子 |
湾曲した板材の凹面を下にして、白い板材に置く。くさびを4本用意し、これを図のように四隅にきつくしめる。上下のがたつきはなくすように、場合によってはくさびを上下面の間にも入れる。上下のがたつきがあると、極めて危険である。湾曲した板材の下に置いたのは高さ稼ぎのMDF材で、これは厚さ30mmである。
横断面の写真を2枚用意したので、これらを参考にしてほしい。
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横断面1 |
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横断面2 |
これで準備はできた。なお、ここで使うのも、一種のカスタムベースプレートである。幅が220mm、長さが600mm、厚さが10mmで両サイドにリブをつけた物である。
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カスタムベースプレート |
使用するビットはBottom Cleaning Router BitやDish cutterなどなるべく横幅のひろいものがよいが、ストレートビットでもできないことはない。このビットを、木材の上面で最大高さのところ(どこにあるかは合わせてみるまでわからない)に合わせて、そこから1/32"(0.8mm)ずつ切削してゆけばよい。下の写真は、山の高いところから削られていることを示す途中の様子である。一面全部削ったら、また1/32"だけビットを出して、全体で完全な平面になるように続けてゆけばよい。
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徐々に平面になっている |
なお、下の写真は、化粧合板と棒材はイエローボンドでは接着できないので、底面からビス止めした様子である。実はうっかり接着してしまった。
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うっかりミス |
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