フローティングテノンの説明のために、こども用の椅子を作る。planを図示した。遊びでCGも作った。

KodomoisuPlan.jpg
平面図、立面図 単位:インチ
kodomoIsu1.jpg
CG


このこどもいすは十分に実用的である。1台でいすにもなるし、サイズが大きめなので机にもなる。

このいすにはモデルがある。僕の娘たちが通った仙台向山幼稚園の椅子がそのモデルである。その向山幼稚園の椅子を作ったのが次の写真である(写真は私の娘ではありません、おいっこの娘です)。

himari1.jpg

図示したplanは、向山幼稚園の椅子より大型で、座面と正面図が黄金比で構成されている。

planはインチ単位なので、インチを測る物差しが必要だが、旧通産省の指導でホームセンターや東急ハンズには置いていない。つまり、日本では手に入らないということだ。

それならということで、通販で米国から購入した。ところが、この「Incraのrule」(定規のこと)が実にうまくできているのだ。一番良い点は定規の厚さ、とにかく薄いのだ。日本ではこんなに薄い定規にはお目にかかったことがない。定規が薄いとなぜよいかは、おわかりかと思う。

第二に良い点は、シャープペンシルでけがく際に、小さな穴が 1/64"毎に定規に開けられている点だ。いったん使うともう手放せなくなる。なぜ日本でこんな定規が売られていないのだろうか。

IMG_1030.jpg
上から
12" Center Rule
6" T-Rule
3" T-Rule
6" Marking Rule
このうち、3" T-Ruleの使用頻度が最も高い

まず部材を用意する。ナラ材だ。荒材→荒木どり→厚み決めなどは別項で紹介するかもしれないが、ここではplan通りになっているものとして話をすすめる。座面の板材はplanよりやや薄めのタモ材である。

IMG_1009.jpg
全部材

ルーター加工が前提になっているので、白引きやけびきなどの刃物は不要で、けがきは鉛筆で十分である。しかも、けがく部材もどれか最初の1本で十分である。この理由も後でわかると思う。

IMG_1001.jpg
脚材 隙間なく並べたところ
二重線は間違いで外側の線が正しい

次回からルーター加工に入る。

つづく


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Last-modified: 2009-07-02 (木) 14:44:19 (5411d)