図のような机を製作していることは既にお話しした。その机に関して、もうひとつカスタム治具の話をしてみたい。まず、図の上面図(右下の図のこと)を拡大したのが、次の図である。
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平面図 立面図 |
この図では、AA'とBB'のほぞ穴は木の繊維と同じ方向に空ける穴だから、ほぞ穴加工治具その1やほぞ穴加工治具その2で述べた方法でほぞ穴を掘っても構わない。ところがCC'に関しては、木の繊維と直交方向に空ける穴である。これに関しては、あらたな治具が必要になる。
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平面の拡大図 |
まず、このカスタム治具のplanを図にしめした。
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平面図 立面図 単位はインチ |
厚さ3/8"(9.525mm)のバーチ合板を2枚貼り合わせる。
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タイトボンドで接着 |
2枚貼り合わせる理由は、その厚さが、ガイドブッシュのせい(厚み)に比べて、不足しているからである。
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概念図 |
ひと晩放置したら、クランプを外し、上下方向、左右方向を成形する。この成形は、別に直交していなくても構わない。
その後、TableSaw?で切れ込みの幅が丁度5/8インチになるように(これがガイドブッシュの幅である)、切り欠きを設ける。この部分が、精度の上から最も大事なところである。
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5/8インチにカット |
この後は簡単で、フェンスを木ねじで適当な位置に取り付ければよい。ただし、木ねじ位置はフェンスの汎用性を考えて片側だけとする。
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汎用性を考える |
これは、直交させた様子。
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反対側から見る |
こちらは、斜めに取り付けた様子。
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斜めに取り付ける |
今回は、直交が求められているので、片側をクランプで緊結すればよい。
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片側だけクランプ |
この後は、ほぞに合わせて、ストッパーを取り付ける。これもクランプで行う。
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片側だけクランプ |
切削する材本体は、治具に隠れている。こちらは材本体。
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治具に隠れて見えない |
後は切削するばかりである。ほぞ穴の深さを考えて、スパイラルビットで述べたように切削すればよい。
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ほぞ穴の深さを考える |
切削が終わった様子。繊維と直交するので、どうしてもバリがでる。
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切削完了 |
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バリ |
これは、今回使ったルーターベンチ。汎用である。
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汎用治具 |
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