style材に入る。まず、部材をセットするストッパー部を、写真のように直交に気をつけながら位置決めする。当然ストッパーの長手の2辺は平行である。
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直交に気をつける |
これを真上から見ると図のようになる。ストッパーは表面に4箇所と、図には無いが鉛直方向に1箇所ある。このうち表面左右のストッパーは動かしてはいけないので、部材を動かす。また、表面上下のストッパはほぞ穴が中央に来るように動かす。この部分で試し切削が何回か必要になる。
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上面図 |
これはstyle材をセットしたところ。style材は繊維方向に切削するので、いくらspiral bitといえど、なかなか切削しにくい。これを、切削深さの1"を一気に掘るのではなく、1/4"ずつカットする必要がある(スパイラルビットの項で述べた通り)。
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側面写真 style材をセット |
ところが、うっかり切削深さをそのまんまで掘り進めようと思って、何本か切削していたら、ルーターの下方向への切削がだんだんと重くなってきた。あっ、そうかこのカスタムベースプレートには1mmの誤差があったのだ(ルーターテーブルの性能その2で述べた通り)。と思った時にはあとの祭り。しかたなく、ルーターをDW621にそっくり取り替えて切削を行った。
それがこの写真。DW621はルーターの中心がベースプレートの中心から外れたところに来ているので、蝶ナットを外してクランプで固定している。また、ダストポートにはもともとなにもつけずに作業する予定だったが、DW621のダストポートは比較的優れているのでポートに掃除機を付けて作業することにした。
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DW621に交換 |
なんやかんやで、4本のstyle材もすべて終わった。
次は、いよいよ、ほぞ本体である。ここで使うビットは、Bull Nose ビットと呼ばれるものである。このビットは、ほぞ穴が3/8"の場合は、円の直径が3/8"というように、必ずペアで使う必要がある(Round Over ビットでもやれないことはない)。
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Bull Nose ビット |
ほぞ本体は、板厚を3/8"よりきもち薄めに仕上げておく。1/64"ぐらいだろうか。また、同じ板厚の端材を準備しておく。また、ほぞの幅も完全に合わせておく。板の長さは、ほぞの深さの16倍(計8本)に切りしろを加える。直定規をビットの刃の最も深いところに当ててルーターフェンスをこれに合わせる。そののち、何回か試し切削をおこなう。フェンスと最深部がぴたりと合ったなら、いよいよ切削開始である。
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フェンスとBull Nose ビットの最深部を合わせる |
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切削の様子 |
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上からみたところ |
板厚もはばもぴったり合わせているので、完全に勘合する。
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完全に勘合 |
次回は組み立てに入る。
つづく
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