**オフセットベースプレート [#u35e43a8]
[[バーチ合板の本棚その3]]にも出てきたが、このベースプレートはホームメードである。この種のべースプレートは、非常にたくさんありいろいろな用途に用いられている。その中でも、代表的なものを紹介したい。
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これはオフセットベースプレートと呼ばれている。通常のもの(ルーターに付属する)より広い面積を有し、安定した接地面を確保したいときに用いられる。これは図で説明した方がわかりやすい。上の図は普通のベースプレートで、薄茶色が切削する面である。これを両手でルーターを保持すれば、どうしても左側に傾いてしまい安定した切削面にはならない。このような場合、ベースプレートを大きくすれば、すなわち右の面を十分に大きくとれば(これがオフセットと呼ばれる理由である)、直ちにこの問題は解決する(下の図)。そうすることにより、片手でもルーターの保持は充分になる。
|&ref(offsetplate.jpg,[[photos1]]);|
|オフセットベースプレートの原理|
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下の写真は、面を丸く削り取っているところである。
|&ref(cstplateNorml.jpg,[[photos1]]);|&ref(cstplateWide.jpg,[[photos1]]);|
|斜め上から||
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次に、このベースプレートの作り方を解説する。
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まず、素材は10mmのアクリル板である。これは[[ルーターテーブルの性能その2]]のところで述べたスミペックスという公称誤差が1mmのものである。なるべく誤算の小さいところを選んで、切り出して使うしかない。ラフな切り出しには、テーブルソーとバンドソーを使った。これとは別に、正確なテンプレートが必要になる。プランを図に示した。このテンプレートの制作にも、実はルーターが必要になる。これについては別項で説明したい。
|&ref(cstplatePlan.jpg,[[photos1]]);|
|平面図|
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テンプレートの材質は9mmのMDF(medium density fiberboard:中密度繊維板((中密度繊維板の外に、インシュレーションボードとハードボードがあるが、ホームセンターではこれらを見かけたことはない。売られているものはMDFである。このMDFも平らなようで実は平らではない。直定規をあてて測ってみるとよい。)))である。テンプレートとラフに切り出したアクリルを両面テープで接着し、スパイラルフラッシュトリムビットで成形した。
|&ref(cstplateTemp.jpg,[[photos1]]);|
|MDF|
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これに穴を開けるのだが、ホールソードリルで穴を掘る際にはアクリルが熱に弱いということに充分注意する必要がある。感覚的だが、1秒掘って2秒休み、また1秒掘って2秒休むという繰り返しでこれを行った。ホールソーが熱を持ったらしばらく休むことになる。
|&ref(cstplateDril.jpg,[[photos1]]);|
|ホールソーで大きな穴をあける|
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この後は、ルーターをマウントする穴を開けて(この穴も熱に弱い)完成となる。木製の取っ手も自作したがこれは市販のものでもよい。
|&ref(IMG_0673.jpg,[[photos1]]);|
|市販品、ただし&br;ボルト穴が合わないので&br;装着していない|
|市販品、ただし装着はしていない|

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