ルーターテーブルの性能その4
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**金属製テーブルトップ [#b58dda91] テーブルベースプレート方式ではないルーターテーブルのテーブルトップ(天板)の場合、平面性を確保するためにも、直接トップに結合されるルータからルータビットをテーブル上になるべく長く出すためにも、材料は薄くて剛性の高いものが要求される。そうすると、どうしても金属ということになる。加工しやすい金属はアルミ板で1/4"ぐらいの厚さが必要だが、国内では一般消費者が通販やネット通販で入手するのは難しい(ちなみに、米国のネット通販だと、 400mm×600mmで約$80ぐらいで入手できるようである。国内では、業者向けの非鉄金属材料卸店ではスケッチ板として切り売りの入手はできそうである)。 &br; &br; アルミ板でテーブルトップを作ろうと計画したが、次の理由で断念することにした。 +ビットの切削刃径にが大きいものでも収容可能な穴を掘るのが手間である(ホールソーという大径の穴をあける刃を購入し、ふところの深いボール盤をどこかで借りなければならない)。 +さらにその穴に円形のラベット加工をしなくてはならない &br; ちょうどそんな折に、Veritas製の鋼製のテーブルトップシステム([[Veritas(R) Router table Top>http://www.leevalley.com/wood/page.aspx?c=3&p=41793&cat=1,43053,43885]])を見つけたので、渡りに舟とばかりにこちらを入手することにした。これは、鋼製のトップの他に、ルータ固定金具やビット刃径に穴径を被覆するプラスティック板(insert plate)とピボットピンもセットになっている(なお、このVeritasは、後発のメーカーで手工具なども出している非常に優秀なメーカーである、また、価格も安く、Veritasといえば買ってまず間違いがないくらいだ)。 |&ref(TableTop.jpg,[[photos1]]);| |本来はもっとぴかぴか、&br;湿度が高いところに放置しておいたので錆びた| |&ref(TableUnder.jpg,[[photos1]]);| |&ref(TableTopWithF.jpg,[[photos1]]);| &br;&br; 現在米国でベンダーが主流にしようとしているシステムはルータリフティング方式であり、テーブルトップにテーブルベースプレートを落とし込んだままで(つまり引き出さないで)ビット交換ができたりビット高さを微調整できる仕掛けである。さまざまな仕掛けのリフティング方式がベンダーから販売されている(実際にどのくらいの人が使っているかどうかは定かでない)。 &br; &br; たしかに機能的には便利なのだろうが、最大の欠点は価格がかなりすることである。ルータ本体より高価である。価格性能比を考えるとさほど必要性を感じないしろものである。それに、ルーターリフティング方式は結局テーブルベースプレートの高機能化に過ぎず、テーブルトップは別途必要なのである。 &br; &br; これに比べると一式で容易にルータテーブルを構成できるVeritas製の鋼製のテーブルトップシステムは初めてルータテーブルを導入する人にとってはかなり優れていると思われる。 &br; &br; ルータテーブルをゼロから自作していた頃は、トップの材料費、接着剤、テーブルベースプレートの材料費、製作工具費、など結構費用がかかって、結局 Veritas製のシステムより費用は嵩んでいたことに気づいたくらいである(ちなみにVeritasは約180米$である)。そのくせ性能は製作技術・経験に依存してしまうので、それくらいならはじめからVeritasを購入した方がましである。 &br; &br; 国産ではベンダーのルータテーブルはほとんど見かけないが、米国製ではさまざま存在する。価格はルータ本体の2〜3倍なので導入に二の足を踏むが、 Veritasのものは例外だと思う。唯一気になる点は、鋼製プレートは中央部が僅かに凸に加工してあることで、これは凹を避けるための設計思想から来ている。まったく問題はなくむしろこの方がよい場合も多いのだが、性格的に絶対平面でなければいやという人もいるかもしれない(もうそうなると石か金属の定盤ぐらいしかなくなるが)。 ---- [[トップへ>Arbortalk]]
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**金属製テーブルトップ [#b58dda91] テーブルベースプレート方式ではないルーターテーブルのテーブルトップ(天板)の場合、平面性を確保するためにも、直接トップに結合されるルータからルータビットをテーブル上になるべく長く出すためにも、材料は薄くて剛性の高いものが要求される。そうすると、どうしても金属ということになる。加工しやすい金属はアルミ板で1/4"ぐらいの厚さが必要だが、国内では一般消費者が通販やネット通販で入手するのは難しい(ちなみに、米国のネット通販だと、 400mm×600mmで約$80ぐらいで入手できるようである。国内では、業者向けの非鉄金属材料卸店ではスケッチ板として切り売りの入手はできそうである)。 &br; &br; アルミ板でテーブルトップを作ろうと計画したが、次の理由で断念することにした。 +ビットの切削刃径にが大きいものでも収容可能な穴を掘るのが手間である(ホールソーという大径の穴をあける刃を購入し、ふところの深いボール盤をどこかで借りなければならない)。 +さらにその穴に円形のラベット加工をしなくてはならない &br; ちょうどそんな折に、Veritas製の鋼製のテーブルトップシステム([[Veritas(R) Router table Top>http://www.leevalley.com/wood/page.aspx?c=3&p=41793&cat=1,43053,43885]])を見つけたので、渡りに舟とばかりにこちらを入手することにした。これは、鋼製のトップの他に、ルータ固定金具やビット刃径に穴径を被覆するプラスティック板(insert plate)とピボットピンもセットになっている(なお、このVeritasは、後発のメーカーで手工具なども出している非常に優秀なメーカーである、また、価格も安く、Veritasといえば買ってまず間違いがないくらいだ)。 |&ref(TableTop.jpg,[[photos1]]);| |本来はもっとぴかぴか、&br;湿度が高いところに放置しておいたので錆びた| |&ref(TableUnder.jpg,[[photos1]]);| |&ref(TableTopWithF.jpg,[[photos1]]);| &br;&br; 現在米国でベンダーが主流にしようとしているシステムはルータリフティング方式であり、テーブルトップにテーブルベースプレートを落とし込んだままで(つまり引き出さないで)ビット交換ができたりビット高さを微調整できる仕掛けである。さまざまな仕掛けのリフティング方式がベンダーから販売されている(実際にどのくらいの人が使っているかどうかは定かでない)。 &br; &br; たしかに機能的には便利なのだろうが、最大の欠点は価格がかなりすることである。ルータ本体より高価である。価格性能比を考えるとさほど必要性を感じないしろものである。それに、ルーターリフティング方式は結局テーブルベースプレートの高機能化に過ぎず、テーブルトップは別途必要なのである。 &br; &br; これに比べると一式で容易にルータテーブルを構成できるVeritas製の鋼製のテーブルトップシステムは初めてルータテーブルを導入する人にとってはかなり優れていると思われる。 &br; &br; ルータテーブルをゼロから自作していた頃は、トップの材料費、接着剤、テーブルベースプレートの材料費、製作工具費、など結構費用がかかって、結局 Veritas製のシステムより費用は嵩んでいたことに気づいたくらいである(ちなみにVeritasは約180米$である)。そのくせ性能は製作技術・経験に依存してしまうので、それくらいならはじめからVeritasを購入した方がましである。 &br; &br; 国産ではベンダーのルータテーブルはほとんど見かけないが、米国製ではさまざま存在する。価格はルータ本体の2〜3倍なので導入に二の足を踏むが、 Veritasのものは例外だと思う。唯一気になる点は、鋼製プレートは中央部が僅かに凸に加工してあることで、これは凹を避けるための設計思想から来ている。まったく問題はなくむしろこの方がよい場合も多いのだが、性格的に絶対平面でなければいやという人もいるかもしれない(もうそうなると石か金属の定盤ぐらいしかなくなるが)。 ---- [[トップへ>Arbortalk]]
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