次は、T型スロット溝(groove)の中を滑るにスライダー取りかかる。このスライダーはメープルでつくる。スライダーを造る手順は図に示したように、まず、厚さを調節し、第一段階ではルーターテーブルを用いて深さの半分まで両端をカットし、次はテーブルソーでリップカット(縦方向へのカッティング)する。このとき、寸法の厚さ方向には十分な注意を払う。仮に厚いとスライダーが溝からはみ出すので、むしろ薄めに仕上げる。 |&ref(trammelJIg2B.jpg,[[photos1]]);| |切削概念図| |&ref(IMG_0837.jpg,[[photos1]]);| |ルーターテーブルで切削| &br; 寸法がぴたりとは決まらなかったので、つまりきつかったので、Veritas製ショルダープレーン(一種の際(きわ)ガンナ)と通常の鉋で仕上げた |&ref(IMG_0839.jpg,[[photos1]]);| |真ん中がショルダープレーン| &br; つづいて、穴を何カ所かにあける。まずは、ねじ径5mm用の爪つきTナットである。爪つきTナットはスロット溝の上に来るので、11/16"のforstner bit(日本語ではウェーブカッターか)でTの厚み分だけ(Tという文字の横棒の厚み)とりあえず掘る。 |&ref(IMG_0841.jpg,[[photos1]]);| |forstner bit| &br; 次に、7.5mmのドリルで少しだけくびれたところを掘り、最後に6.5mmドリルで貫通させる。 |&ref(IMG_0843.jpg,[[photos1]]);| |6.5mmドリルで貫通| &br; これらを横断面でみると図の通りである。図では爪つきTナットが既に入っている |&ref(trammelJig2C.jpg,[[photos1]]);| |6.5mmドリルで貫通| &br; 続いて、ルータの中心に来る穴を掘るのだが、「Router Magic」では2 1/16"が薦められている。なぜそのサイズになるかは不明だが、それほど大きな穴は不要と考えたので、というか2 1/16"のforstner bitがなかったので、35mmの穴にした。 |&ref(IMG_0845.jpg,[[photos1]]);| |φ35mm| &br; これで穴を開ける作業は、円形治具をルーターに取り付けるところだけになった。この作業は省略するが[[デウォルト618PK]](固定ベースの取り付けねじに一工夫)を参考にしてほしい。 &br; &br; 次は、円形治具の斜めの線の切断である。これにも写真のような治具を用いたが、こんな複雑な治具でなくても構わない。下の図に示したような治具で十分である。また治具を使わなくても、胴つき鋸と鉋でも十分である。 |&ref(IMG_0847.jpg,[[photos1]]);| |治具の斜めの線の切断| |&ref(shearCutJig.jpg,[[photos1]]);| |簡単な斜めぎり治具| 続く ---- [[トップへ>Arbortalk]]