**Tenon cut jig [#ub22fd36]
ここでは、ほぞを切削するときに使う治具を説明する。この種の治具にも、何種類かあるが、僕が愛用しているもののひとつに写真のような治具がある(Chairmaking Techniques with Jeff Miller, Taunton, ISBN 1-56158-242-5:を参考に約1日がかり)。
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この治具の使い方は次の通りである。まず、テンプレートガイドと呼ばれるもの(市販品)を取り付けなくてはならない。3/4"のテンプレートガイドを取り付けるとこの治具はうまく働くようになっている((ちなみに、テンプレートガイドは、5/16"、3/8"、7/16"、1/2"、5/8"、3/4"、51/64"、1"などがあり、PortarCable社(Deltaに吸収された)がデファクトスタンダードである。))。

|&ref(TjigZentai.jpg,[[photos1]]);|
|全体図|

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下の図をみてもらえれば一目瞭然だが、解説する。
|&ref(spiralBitTenon.jpg,[[photos1]]);|
|横断面の概念図|

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-下に示した上段の写真は切削前のほぞと治具を上から見たところである。ほぞは、穴の中央に架けてあるレール(ここではそう呼ぶ)に、クランプで緊結してある。このレールに沿って、レールの上部と下部を切削するのだが、テンプレートとレールの隙間の関係から1/8"("=inch)レールの上方(下方)に差ができる。従って、上下で 1/4"、1/2"を切削の結果残さなくてはいけないとすると、レールの幅も合わせて1/4"が必要だということになる。
-中段の写真は、上方と下方を切削したところである(下方はやや見づらい)。なお写真の上の方にある物体は、ほぞをクランプで緊結するために作られたMDFのダミー材である。これも、切削されてしまうが何回でも使える。
-このジグの製作で一番肝心なことは、レールの幅である。ぴったり1/4"になっていなくてはならない。下段の写真にあるように、ぴったり1/4" になるように薄いアルミテープを貼って微調整している。またレールが曲がっていてもいけない。ここでは硬い木(メープル)を用いている。レール以外の平らな面はMDFでこしらえた。治具全体は、ラワン合板で作った。

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|&ref(TjigBlank.jpg,[[photos1]]);|
|&ref(TjigCut.jpg,[[photos1]]);|
|&ref(TjigBeye.jpg,[[photos1]]);|

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下の写真は正面から見たところ。
|&ref(TjigFront.jpg,[[photos1]]);|

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さて、こうしてできたほぞは両端を鑿(のみ)もしくはヤスリで丸く削る必要がある。下の写真は、これもルーターで加工したくなり丸い形にしたものだが、これは結局やめてしまった。はやい話が、ヤスリで削ったほうがはるかに早いからだ。
|&ref(TjigCorner.jpg,[[photos1]]);|
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